2023年7月にワールドコインが一般公開されたタイミングで、共同創業者のサムアルトマンとアレックスブラニアがユーザーに向けて手紙を書きました。
彼らが何を目指しており、どんな思いでこの計画を進めているのかがよく伝わってくる文章なので、読みやすくなるよう一部意訳を入れた上で翻訳しました（英語の原文はこちら）。
以下、日本語訳になります。
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3年以上前、「インターネット上で誰もが使えるIDと金融ネットワークを創る」という野心的な目標のもと、私たちはWorldcoin計画を開始しました。
本日をもって、私たちの計画は本格的に発進します。
この計画が成功すれば、より多くの人々に大きなビジネスチャンスを提供できます。
また、プライバシーを保護しながら、人間とAIをオンライン上でしっかりと区別できるようになります。
最終的には、世界の民主主義を前進させ、AIによるUBI(ユニバーサル・ベーシックインカム)を実現するための一助になると考えています。
Worldcoinは、
・プライバシーを保護するデジタルID（World ID）と、
・(法令で許可されていない地域を除き）誰もが受け取ることができるデジタル通貨（Worldcoin, WLD）
で構成されています。
法整備が追いついておらずWorldcoinのサービスが開始できていないアメリカのような国でも、政府の対応が進み、人々がWorld IDとWorldcoinの両方の恩恵を受けられるようになることを期待しています。
本日をもって、スマホのアプリストアでWorld Appをダウンロードすることができます。このWorld Appはプロトコル互換性のある最初のウォレットです。これをダウンロードして、自分のWorldcoinを予約できます。
World Appをインストールした上で、生体認証デバイスであるOrbのある場所を訪れると、World IDを入手することができます。
これによって、個人情報を保護したまま、オンラインで自分が実際に存在する本物の人間であることを証明できるようになります。
Orbを置いている場所は世界中で増え続けています。あなたのいる場所から最も近い所を探し、World Appとworldcoin.orgで認証を受ける時間を予約できます。
Worldcoinは全世界的なプロジェクトであり、多くの困難が待ち受けていることが予想されます。成功するかどうかも不明です。
ただ、AIなどの科学技術が今後もたらす繁栄の恩恵をより多くの人に広く分配することは、私たちが今やるべきとても重要な課題であるのは間違いありません。
あなたが私たちの計画に参加してくれることを願っています。
アレックス・ブラニア＆サム・アルトマン
